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胸骨甲状筋を鍛える

胸骨甲状筋を鍛える

胸骨甲状筋の働き

図の、@の方へ引っ張る筋肉が胸骨甲状筋です。
喉頭を下げる役割を担います。

歌を始めたばかりの頃は、高音になるにつれ喉仏が上がってしまい、
非常に苦しそうな声になってしまいます。
胸骨甲状筋が機能するようになると、
喉頭を下に引っ張ってくれるようになりますので、こわばりが直ります。

この筋肉は、発声の基礎と言っても良いくらい大事な筋肉です。

胸骨甲状筋を鍛える

それでは早速練習に入ります。
胸骨甲状筋を鍛えるために、5段階のステップを踏みます。

  1. 喉仏の位置を確かめる
  2. ガ行のトレーニング
  3. こもった声を出す
  4. 喉仏を下げてみる
  5. 声を当てる練習

1. 喉仏の位置を確かめる

まずは喉仏の位置を確認しましょう。

喉仏に指を置いてみます。
男性の場合はわかりやすく、喉のでっぱっている部分が喉仏です。
V字に凹んだ部分があるので、そこの上に指を置いてみます。

女性の場合は男性より少々わかりづらいですが、
同じように喉の上の方にV字の部分があるので確認してみましょう。

喉仏の位置に指を置けたら、唾を飲み込んでみましょう。
唾を飲み込むと、喉仏が上がりますので確認します。

2. ガ行のトレーニング

喉仏の位置を確認できたら、ガ行のトレーニングに移ります。

喉仏に指を置きながら「ガッガッガッ」と発音してみると、
発音するたびに喉仏が少し下に動くかと思います。

ガ行の発音は、舌の後部を口の奥(口蓋)に押し当ててから、
破裂させる事で出る音です。
少し大げさにガ行を発音すると、口の奥が広がると共に胸骨甲状筋も緊張します。

初めは大げさに「ガ行」のトレーニングをして、
胸骨甲状筋を動かす練習をするのが効果的です。

ガ行の中で特に効果が高いものは、「ガ」と「ゴ」です。
これらを連続して発音してみましょう。

※ガ行のトレーニングは、「 “歌う力”をグングン引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術」で使われております。

ガ行のトレーニングはお手頃かつ効果があります。
しばらく続けて、頃合いを見て次のステップに移ります。

3. こもった声を出してみる

次のステップとして、こもった声を出してみましょう。
こもった声を出す方法として、あくびの真似や、オペラの発声の真似があります。

まずはあくびの真似をしてみましょう。
ふぁああ〜っと喉の奥を大きく広げる感じで真似してみます。
余談ですが、この練習をしていると、近くにいる人にあくびが移ることがあります。

次にオペラの発声の真似をしてみましょう。
ここでは秋川雅史さんの「千の風になって」の真似をしてみましょう。

なるべくあくびのような、こもった声を出してみます。

4. 喉仏を下げてみる

ここでは発声せずに喉仏を下げる練習をしてみます。
喉仏を下げる際に、舌を奥にひっこめないように注意します。
また、あごの下をガチガチに固めないようにも注意します。

口を閉じたままでもできます。

慣れると喉仏を自在に上下に動かせるようになります。
上下させる際に、他の筋肉の力を借りている場合もあるので、
不必要な筋肉の脱力をしていき、胸骨甲状筋のみを独立して動かせるように練習します。

動かせるようになったら、喉仏を下に下げたまましばらく固定してみます。
ここで緊張している筋肉を確認し、筋トレの要領で負荷を加えて鍛えていきます。

5. 声を当てる練習

声を鎖骨や胸に向かって飛ばすような感じで、
胸骨甲状筋を緊張させたまま低い声で発声します。

この時、なるべく胸骨甲状筋を強く緊張させるようにします。
大声を出すことでそれだけ筋肉も緊張するので効果が上がります。

他の筋肉の助けを借りないように注意しましょう。
胸骨甲状筋のみを働かせるよう、意識を集中させます。

まとめ

胸骨甲状筋を鍛える方法として、5段階のステップを踏みました。
この筋肉は、発声においてはすごく大事な筋肉です。

ただ、大事だからといってこの筋肉のみを重点的に練習するのではなく、
他の外喉頭筋の練習と合わせて、すべての筋肉をまんべんなく鍛えていきましょう。

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